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ラジオ・ドラマ 「出会い・別れ・そしてバイク」 第9話

2013.12.06.19:15

「出会い・別れ・そしてバイク」
原作 MOTO-TOMO

第9話 「クリスマスイブ」

タカシ         MOTO☆TOMO
優           ゆき
管理局         西野武流
ナレーション      えりなちゅらる


トゥル- トゥルル~♪

タカシ   誰だよ、こんな夜更けに電話してきやがって。

イタズラ電話かと思いつつタカシは 携帯電話の画面を見るとそこには、
学生時代からの悪友で卒業後でも時々一緒にツーリングしている 優(マサル)からだった。

タカシ   優か、今何時だと思っているんだ 普通なら誰もが夢の世界旅行に出発している頃だぜ。

優     普通の人だったらね。
      昔からタカシさ、休日前には夜更かししていたから大丈夫だと思ってさ。

タカシ   何だよ用件は、どうせ悪い話だと思うけど。

優     実は、タカシ聞いてくれよ。

      又々始まったいつもの 「聞いてくれよ」 とタカシはつぶやいた。

優     二年間付き合っていた彼女から別れ話が持ち上がってさ、
      あっという間に 「サヨウナラ」の一言で別れてしまったんだよ。

タカシ   優の彼女て 同じ職場の女の子だろう。
     何だそんな事か、俺はまたとんでも無い事を言ってくるんだと思ったけど優よく有る話しじゃないか。

優     でも、タカシ 今日の夜はクリスマスイブなんだよ。
      イブが終わってからでも よかったんじゃないか?
      1人でイブを過ごすのは寂しいじゃないか。

タカシ   笑わすなよ、優。お前のその顔で・・・・・。

優     なぁ、タカシ。
      今から気晴らしに港まで 日の出を見に行かないか?

タカシ   イヤだよ。どうしておまえが彼女と別れた気晴らしに 俺がこんな寒い夜中、
      2・3時間かかるトコまで行かなくちゃならないんだよ。

優     いいじゃん、親友なんだから行こうよ。
      俺のマシンだったら2時間は掛からないけどタカシのバイクだったら3時間以上は掛かるからな。

タカシ   ナニ!! じゃあ行ってやろうじゃないか。

      あっ、しまった。
      いつもの手に引っ掛かってしまったと思った時には、話は2歩3歩前に進んでいた。

優     じゃぁ、今3時間半だから4時スタートでどうだ。
      遅くても向こうには、6時には着けるだろう。
      ちょうどいい時間帯じゃないか。

タカシ   おい、優。 そしたらどちらが先に港まで着くか勝負しようぜ。

優     よせやい、タカシ。
      勝つのは俺に決まっているだろう。

さつきまで彼女にフラレテ落ち込んでいたくせに・・・。と思いつつ
奴のマシンは、350ccで2サイクル水冷38 馬力で一般道を走れるレーサーレプリカでクソ速い。
通称、750キラーと呼ばれている。
俺のマシンは、750cc4サイクル65馬力とパワーと燃費は俺の勝ちだが奴のマシンの速さには勝てないだろう。

優     じゃぁ、何か掛けようぜ!  よし、うぅんブレックファーストはどうよ。

タカシ   朝飯か・・・。まぁ、いいか。
      4時ジャストにお互いの家から出発。
      あと15分後フェント無しだぜ。

優     わかってるさ俺の勝ちだぜ、朝飯ゴッチになるか。

腕時計のデジタルが   55・ 56・ 57・ 58・ 59 ・00・ GO!

俺のアパートから高速道路の入り口迄は、3キロほど一般道路を走った右手に標識が有る。
夜中の四時、空気が冷たいを飛び越えて痛い。
信号を止まるたびに メットのシールドが曇り 少しシールドを開けるその繰り返し・・・。
そして、高速の入り口に滑り込む・・・・。

湾岸線の標識が頭の上を通過して行く、大型のトラックが前方をふさぐ様に ノロリノロリと走っている、
いゃ、歩いているかの様に感じる。

速度計を見ると速度超過気味である そんなに急がなくても大丈夫だと言い聞かせながらアクセルを廻す。
道路側の反射板が次々と遠ざかって行く・・・・。

前方の加速線からは、車体を低くしたスポーツカーが パーティークラッカーを鳴らすかの様に飛び出して来た。
三台の湾岸線族が バトルモードで走り去っていく。

おい、おい こんな所で事故をしないでくれよ、事故で渋滞して優に負けるのは嫌だからな。

一台の赤いマシンが 大型トラックを追い越し そして続いて二台のマシンが追い掛けて行くと同時に、
前方の大型トラックで見えなかった 大型トラックが 横にサイドステップの様に出てきた。

赤いマシンを追い掛けていた二台目のマシンは、一番右側の追い越し車線に上手く交わしたが、
三台目は反対に左に交わした・・・。

所までは見えたが 前方のトラックも右に進路を変えたので状況は見えなくなった瞬間、
恐竜の叫び声かと思うほどの 甲高い音の振動がハンドルに伝わって来た。

そして前方のトラックの隙間から 路側帯に故障して停まっているトラックの後方に、
白いマシンが左サイドからぶち当たっていた。

ドライバーは、大型トラックがいきなり前方に飛び出して来たので 瞬間的にハンドルを左に切ったのだが
路側帯に止まっているトラックが見えて とっさにハンドルを右に切って左サイドから当たった様だ。

タカシは、ドライバーが生きているかどうなのかと思い 近くによって見るとうめき声が聞こえた。

タカシ   生きている。

早く救急車を呼ばないと思い付近を見渡すと非常電話が目に入った。
急いで走って行き受話器を取ると・・・・

管理局   ハイ、センターです。
      事故ですか、故障ですか?

タカシ   事故です。

管理局   現場は?

タカシ   えっと、318-2の非常電話の近くです。

管理局   怪我人はいますか?

タカシ   ドライバーの方が怪我をして呻(うめ)いています。

管理局   すぐに行きますから、其処にいてください

と言われてしまった。
ああ、これで朝飯をおごるハメになったと思ったが人の命と朝飯だったら人の命をとるだろう。
しばらくすると周りには赤々とランプが回りサイレンがコダマし 俺は事故の目撃者としていろいろ聞かれ、
しまいには一緒に走っていた仲間だと思われるのを否定するのに時間がかかり解放された頃には
橋の欄干(らんかん)から日が差し込んで来ていた。
そして港に着いた時には 予定の時間を2時間過ぎて優の姿は其処にはなかった。

優     おい、タカシ

と優の声が聞こえ振り替えると缶コーヒーが飛んできた。
慌てて掴んだら

タカシ   アチチィチィ~。
優     アハァハハハ~。
      お疲れさん、随分早かったな。

タカシ   それって皮肉か

と笑いながら答えた。

優     大丈夫だったのか?  
      サービスエリアの情報モニターで、湾岸線で事故が有って高速が通行止めで
      10KM渋滞と聞いて心配していたんだ。

タカシ   あぁ、ドライバーは何とか命は取り留めたらしいけど、よくまぁ助かったもんだょ。
あんなに車がクチャクチャになっていたのに。

優     お前を待っている間にさ、この近くをバイクで流していたら魚市場の中に食堂があったぞ
      そこで朝飯食べようぜ。

タカシ   仕方がない俺の負けだからな。

優     いいよ、今日は俺のために来てくれたから俺が・・・。
      ヤッパ、割り勘にしょうぜ。

タカシ   OK!

それは、港の風景が穏やかで少し冷たい海風が吹くクリスマスイブの朝の出来事・・・・。




                                 つづく
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