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ラジオドラマ 「出会い・別れ・そしてバイク」 第7話

2013.10.04.19:00

「出会い・別れ・そしてバイク」

原作 MOTO-TOMO

第7話 「悪夢」

タカシ         MOTO☆TOMO
友人          西野 武流
ナレーション      ゆき


1300ccのBIGマシンを操る女性ライダーと峠の駐車場で出会い 先程 交差点で別れ 
タカシは来た道を戻って行く・・・。

そして、後方から迫って来る物体に いつタカシは気づくのか・・・・・。

2年前 10月14日 午後16時45分頃 この先の林道で友人がバイク事故でこの世を去った。

彼は、オートバイレースにも出場していたことがあるライダーで バイク業界では名前の知られた奴だった。

彼は、決して一般道では危険なライティングはしない 優秀なライダーであったが、この事故は偶然が重りあって起こった事故である。

被害者の彼は、今タカシが走っている山道を通り 高速道路に乗るはずであったが 
事故の1週間前に台風で山の斜面が流されて 山道は通行不可になっていた。

そこで彼は、迂回の看板に従って林道に入って行った。

林道は 前方のカーブの先が見づらいつづら折れな林道である。

普段は余り車が通らない ただ地元の人だけが通る林道で昼間でも薄暗くひんやりとしている。彼は気を付けながら イタリア製の紅いリッターバイクを走らせていた。

彼にとっては、こんな道は朝飯前で少年時代はモトクロスの選手として全国のレース場を走っていたからである。

そして、加害者の方も普段は 路線バスの運転手の仕事をされており安全には人一倍気を付けて運転していたがその日は、家族とキャンプをして帰宅中 先週の台風の影響で橋が流されて彼も
又迂回しながら山から降りて来たのである。

悪魔の囁きが秋の風に乗って彼らに近づいて来た時、事故が起こった。

加害者がカーブを曲がった時に 後部座席の子供に気を取られたほんの少しの間だった。

突然、ドカァーン・ガッシャー・ギィィー♪

稲妻(イナズマ)音と同時にフロントガラスに人が突っ込んで来た。

彼は、その時点では心臓は動いていた。

だが林道の山深い場所で 携帯の電波が届かず やっとの事で救急車が到着した時には
彼の心臓は止まっていたそうだ。

タカシは、彼に呼ばれるかのようにいつしか 林道にマシンを向けて走っていた。

気が付くと事故現場までマシンを走らせていた。

少し広くなった所にマシンを止め、歩きながら路肩を見ると 誰かが彼をお参りに来たのだろうか
枯れた花束が供えてあった。

タカシはジャケットのポケットから 先ほど峠の駐車場で買った缶コーヒーを 
枯れた花束の横に供えた。

彼はなぜか知らないが この甘ったるい缶コーヒーがお気に入りで、俺がよく

タカシ     「そんな甘いコーヒーをよく飲むよな」と言うと、

友人      「この甘さがイイのさ、疲れが取れて集中力が増すのさ」と答えていた。

そんな彼をタカシは、少し変な奴だと思った事があった。

両方の手のひらを合わせ目を閉じ・・・・。

タカシ     「また来るよ」     と伝えてマシンに戻りエンジンをかけた。

林道を降りて山道に戻ると、一台の紅いイタリア製のマシンが 林道に向かって走って行った。

ライダーは、スリムな体つきで 黒いレーシングスーツがボディラインをセクシーに見せていた。
黒いメットの後ろからは、長い髪がなびいていた。

タカシ    「何処に行くのだろう」    と思ったがアクセルを廻して加速して行く。

ハィウェィのランプウェイに マシンを滑り出し一気にシフトダウンしアクセルを廻す・・・
タコメーターの針が レッドゾーンに飛び込んで行く・・・・。
黒いアスファルトとオレンジ色の反射板がシールドに映る。
何台かの車の間を ハィウェイダンサの様にすり抜けながら追い越す。

コーヒーカップが目に映る、左にウィンカーを出して進入。

二輪専用駐輪場にマシンを止め サイドスタンドを左足で蹴り出しハンドルを左に切る。
ハンドルロックをしてヘルメットを右のミラーに被せる。

最近のサービスエリアのレストランハウスは、時代の流れか高級レストラン風に様変(さまがわり)していて俺としては落ち着かないが メニューが豊富で店内が綺麗なのは嬉しい。

ひと昔のサービスエリアのレストランハウスの壁には、「うどん・そば・めし」と
白い札で書かれて貼り付けてあった。

入り口で食券を買い 札をカウンターに出すと カードベルが渡された。

タカシ   「へぇ、すごいね。ハイテク化じゃん、進歩したね。」

と俺は思いながら ニヤリと口元が笑ってしまった
昔なら食堂のオバチャンが 大声で番号を呼んでいたが 今はカードが呼び出すのか。

少し味気ない気持ちもするが・・・・。

しかし、俺はここに来ると注文するのはいつも決まっている。
これだけは昔と変わっていない スペシャル定食750円 値段が高いのか安いのか判らないがいつもこれである。

そして食後は、表のベンチに座って2・3本タバコを吸いながら 缶コーヒーを飲み 
サービスエリアに滑り込んでくるマシンを見ながら しばしの休憩がここでの楽しみ方である。




                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく












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